親知らずについて
こんちには 横浜市都筑区にある ふれあいの丘デンタルクリニック の窪田です。
9月になって、朝晩はすこし過ごしやすくなってきましたね。
夜になって秋の虫たちがリーリーと鳴いているのを聞くと、あぁ 夏がいってしまうのだな~
、と少し寂しい気持ちになります。
しかし、過ごしやすい季節の秋がくるのは嬉しいですよね。
さて、今回は親知らずの治療についてお伝えしたいと思います。
そもそも、虫歯であるのならともかく、おおきくて立派な歯である親知らずを
どうして抜かなくてはいけないのでしょうか?
「もったいないな~」「痛そうだな~」と思っていらっしゃいませんか?
そこで、今回は親知らずについて気になっていたことや
患者様からよく聞かれることを調べてみました。
まず初めに、親知らずとは何でしょうか?
お口の中の一番後ろに生えていて、前から八番目の歯を「親知らず」と呼びます。
永久歯は小学校に上がる頃から生え始めますが、
親知らずが生えてくるのはなんと二十歳前後です!
子供の成長を喜ぶ親であってもさすがに関知しない、ということからこの呼び名がついたと言われています。
親知らずか引き起こすさまざまなトラブル
では、なぜ親知らずを抜く必要があるのでしょうか?
①隣の歯が虫歯や歯周病になる
親知らずは一番後ろに生えてくるため、歯みがきがとても難しいです。
そのうえ、斜めにはえていたり、歯ぐきが歯の半分を覆っていたりすることがおおいので、
どんな歯みがき名人が磨いたとしても磨ききれるものではありません。
そのため、親知らずはすぐに虫歯や歯周病になってしまうのです。
親知らずが虫歯になれば、すぐに隣り合って接している手前の歯も虫歯になってしまうのです。
なるほど、お隣の歯まで虫歯や歯周病になるなんて、コワイですね~!
②歯ぐきの炎症・化膿
歯みがきできない親知らずは虫歯だけでなく歯ぐきに炎症を引き起こします。
ひどいときは激痛をともない、ごはんを食べることも難しくなります。
親知らずの近くにある物を噛むための筋肉に炎症がおよぶと、なんと
口が開かなくなってしまうこともあるそうです。ひぃ!
③顎(がく)関節症
顎関節症とはあごの筋肉が痛み、お口を開けたり閉めたりするときに
雑音がしたり、口が開かないなど、あごの運動に問題が出る病気です。
狭い場所に無理矢理生えてきた親知らずは、噛み合わせを狂わせる原因となり
あごに負担をかけて顎間接症の原因となります。
歯だけではなく、あごの筋肉にまで影響を及ぼすことがあるなんて!
あなどれませんね~!
④歯列のみだれ
下の親知らずが生えたことで、下の前歯の歯並びが突然みだれてしまうことがあります。
これは親知らずに押されることにより、安定の悪い前歯が影響を受けてズッコケてしまうからです。
前歯がかわいそうですね。きれいな歯並びが乱れてしまうなんて、悲しいですよね。
⑤上の歯への害
下に親知らずか生えていると、あごを動かす度に上の歯に斜めにぶつかってしまうことがあります。
このような状態が続くと、だんだんぶつかっている歯がグラグラしはじめて、
いずれは抜かなくてはいけなくなります。
上の歯と、下に生えている親知らずを比べると、下の親知らずの方が骨も歯もしっかりしているので
ケンカをすると大体上の歯が負けてぐらぐらと動いてしまうのです。
大切な歯が失われてしまう原因となりますので注意が必要です!
親知らずの抜歯はいたいの?
当医院にいらっしゃる患者様からよく、「親知らずを抜くのは痛いですよね?」
「腫れますよね?」と聞かれます。
確かに、痛みを伴ったり、腫れたりすることがありますが、それらの多くは下の親知らずです。
上の親知らずは、すべてとはいいませんが、比較的、抜きやすく治りやすいのです。
しかし、下の親知らずは抜きにくく、治りが遅くなりやすく、抜歯の際の危険性も高いです。
下の親知らずの治療は上のそれとは全く別物といっていいほどの違いがあります。
下の親知らずの抜歯か難しい理由のひとつが、神経の存在です。
下の親知らすの近くには下歯槽神経とよばれる神経があり、それを傷つける危険があるので注意が必要です。
しかし、先ほどもお伝えしましたように、これは下の親知らずについてです。
気になる痛みについてですが、親知らずを抜く前にはしっかりと麻酔を効かせますし、
痛み止のお薬もありますので、ご安心ください。
私も、数年前に歯医者さんで上の親知らずを二本抜いてもらいましたが、
抜く瞬間はほとんど痛みを感じませんでした。
「あれ?なんだ、こんなものか~」と感じた事を覚えています。
「親知らずを抜く!」
なんて聞くとこわ~いイメージをお持ちのかたも多くいらっしゃるとおもいますが、
リラックスした気持ちで考えてみてくださいね。
大切な歯を守って健康的なお口を維持したいですね。
当医院では、親知らずの治療を行っております。
よろしければぜひ、ご相談にいらしてくたさい。
以上、今回は 親知らずについて でした。
まだまだ歯科の世界においては、たまごなわたしですが、
お仕事をさせていただきながら、これからもっと知識を増やして皆様にお伝えできれば幸いです。
横浜市 都筑区 ふれあいの丘デンタルクリニック の窪田でした。
引用:
青木博之『みんなのための家庭の歯学』西村書店、2010、224項~231項
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